キスの雨を降らせて
インドからアラブ首長国連邦へ渡って暫くの時が過ぎた。
エジプトへの道のりはまだまだ長い。その上DIOからの刺客も跡を絶たない。いつ敵に襲われるか分からずゆっくりと身体を休める暇すらない旅はまだまだ続く。普通ならば精神が滅入ってもおかしくはない状況だろう。
それでも毅然と振舞っていられるのは信頼を寄せれる仲間が共にいるからだ。絶えず緊張感のある旅とはいえ、全てが苦痛の旅ではない。移動中や宿泊中に皆と下らない話をするのはそんな気も紛れるほどに楽しかった。むしろそういった経験のなかったこの花京院典明にとっては人と楽しく会話すること自体が新鮮であり大きな喜びであった。
特に一行のムードメーカーで自分にも積極的に声をかけてくるポルナレフは最も気兼ねなく話せる相手だった。
それこそ最初は協調性もなければ緊張感もない、仲間として信用していいのかすら疑った人物だったが、行動を共にしている内にふと気が付けばいつも彼と笑って連んでいる自分がいた。正直なところ仲間としてだけでなく個人としても、プライバシーの境界線を気にせずに触れて欲しくない領域にまでガンガン踏み込んでくる彼が苦手だったはずだった。
それがあろうことか、自分もポルナレフ相手には言いたいことをなんの躊躇もなく言えるようになっていた。
それがきっかけで些細な口喧嘩をすることもあるが、それすらを楽しんでいる自分がいたし、ポルナレフも満更でもなさそうに見えた。
ふと、こういう間柄はなんて言葉で表現すればいいのだろうかと疑問に思った。
こんな不思議な感覚を味わったのは生まれて初めてで、幼少期から人との触れ合いを拒んできた自分にはこの感覚をなんと呼んだらいいのかさっぱり分からなかった。些細なことで下らない言い合いをするなんて親しい友達とすることじゃあないだろう。今まで自分達の関係なんてそのくらいにしか捉えてなかったし別にその答えで十分だったというのに、夜という時間帯はどうでもいいことでも無駄に考え事を勧めてくることがある。
「あれェ?なんだよ、花京院じゃねーか。いつまで起きてんだァ?」
ハッとして声のした方へ振り向くと、少しだけ開いているドアの隙間から、やたらと縦に長い惚け顏がこちらを覗き込んでいた。ドアを叩く音も開ける音も聞こえなかったことからして、おそらく自分が部屋に入って来たときにドアをきちんと閉めるのを忘れていたのだろう。しかも、考え事に気を取られていたとはいえ、声をかけられるまでポルナレフの気配に全く気が付かなかったとは不覚だ。これがポルナレフではなくDIOの刺客であったら間違いなく奇襲を許していたに違いない。人を緊張感のない奴だと煽っておきながら、自分の犯した警戒心の足りないミスに呆れて言葉も出てこなかった。
「おい、花京院?寝ぼけてんのか?」
「…いや平気だ。ポルナレフこそこんな時間にどうしたんだい?」
「俺か?俺はちょっくら外にでも出て煙草でも吸いに行こうかと思ってよ」
そう言って煙草が入ってるのであろう、ズボンのポケットをパンパンと叩いてみせた。
花京院はそれを見て少し目を丸くした。
今までポルナレフと相部屋になったときや寝袋の位置が近かったときが何度かあったが、そのときから彼には寝付きが良い印象を持っていた。疲れたときは誰よりも早く寝付き、元気で騒がしいときもこちらがもう寝ると伝えればさっと話を切り上げて彼もすぐに寝付いていた。さすがに1人部屋のときの様子までは知らないため今日だけなのか、はたまた1人部屋のときはよくあるのかは分からない。けれどとにかく意外だった。
ましてやヘビースモーカーでもないくせにわざわざ煙草を吸いに行くなんて、今まで自分が見てきたポルナレフからは想像しにくい姿だった。
「…随分不用心だな。外は暗いし人影もないんだぞ。この時間じゃあ周りも殆ど寝ているだろうし、敵のスタンド使いから攻撃を受けたらどうするつもりなんだ。危機感が足りないぞ、ポルナレフ」
花京院はそこまで言ってから自分のミスをすっかり棚に上げてしまったことに気付いた。
てめーこそドア開けっ放しで俺にも気付いてなかっただろーが!人のこと言えねーじゃんかよッ!
なんてポルナレフの声が脳の奥から飛んできた。…まぁいい、どうせ暇してたんだ。
いつものように理不尽な返しでもしてやろう、なんてまた下らないことを考える。
「…………おぉ、それもそーだな。また迷惑かけるわけにはいかねーし、やっぱ部屋戻るかなァ〜〜。ありがとよ、花京院」
思わぬ返答に言葉を詰まらせる。僕のミスに気が付かなかったのか?
そんなはずはない。
ポルナレフは僕の部屋の明かりを不審に思って覗き、それに全く気付かない僕を見てから声をかけているんだぞ。いつもの彼なら何かしら言い返してくるはずだ。それともただ単に忠告を素直に受け入れただけなのだろうか。
「…珍しく聞き分けがいいな」
「うるせー!!いつもちゃんと聞いてんだろッ!!」
「どうだか」
ポルナレフは噛み付く花京院を軽く笑ってあしらうと、お前も早く寝ろよと言葉を続けた。
そんなことは分かっていると返すと、素直じゃない奴だとかブツブツ言いながらもドアをきちんと閉めて去って行った。
部屋には再び静寂が訪れる。
自分も珍しく今日は眠気がまだ来ない。むしろポルナレフの不意打ちの登場に目が覚めてしまった。
それだけじゃない。花京院は最初よりも更にポルナレフへの疑問が深まってしまった。
さっきのポルナレフの行動はどう考えてもおかしかった。どこが、と聞かれれば全てが、だ。
この時間に起きていることも、煙草を吸いに不用心にも外へ出て行こうとすることも、僕の発言に突っかかってこないことも全部おかしかった。もし目が冴えて眠れなかっただけなら、同じようにこの時間に起きていた僕を話し相手に選ぶくらいはするだろう。眠たいという旨を彼に一切伝えていない分尚更。僕に突っかかってくる気力がないというのならそもそも既に寝ているだろう。
では、彼も何かに悩まされ1人考え込んでいる途中だったのだろうか。まさか、彼に限ってそんなことはないだろう。感情の起伏は激しいがその分気持ちの切り替えは早くて上手い。ここ数日は比較的落ち着いた日々だったし、何かしらあって挫けたとしてもそれがいつまでも尾を引くような人物には思えない。
それとも僕のまだ知らないポルナレフがいるのだろうか。彼の過去も過去だし、ああ見えて案外情に厚い面もある。夜眠れず、あのときのような大粒の涙を1人で流すこともあったりするのかもしれない。そしてあのときのように1人で抱え込んで闘おうとすることがあってもおかしくはない。だとしたら僕は…。
「………だとしたら?」
思わず言葉が漏れた。
だとしたら何だというのか。彼の過去にどうこう口を出せる立場でもなければ、慰めてやるだの支えてやるだのなんて勘違いも甚だしい。自分は一体彼の何のつもりでこんなことを考えているのだろうか。例え自分のまだ知らない彼がいたとして、彼にどうして欲しいのだろうか。全てを曝け出して欲しい?せめて僕だけには打ち明けて欲しい?さて、自分はそんなことが言える存在だろうか。いや、言えるわけがない。彼をぞんざいに扱うことも多い自分が何を言ってるんだか。答えはとうに見えているはずだ。
けれど何度それを自分に言い聞かせたところで胸のモヤモヤは晴れてはくれない。
一体自分はどうしてしまったんだろうか…。
「…ダメだ。顔でも洗ってこよう」
いい加減に寝なければ明日へ響いてしまう。今はとりあえず脳内をリセットしたい。
そう思って花京院は部屋から出て、共同洗面所へと向かった。
どうやら洗面所には先客がいたようだった。
それももう見慣れたシルエット。
自分の勝手な妄想とはいえ、今さっきまで散々悩まされていた対象なだけに若干のイラつきすら覚えた。
確かに外へは出てないとはいえ、こんなところに寄り道なんかして結局君も寝てないじゃあないか。
一言皮肉でも言ってやろうと背後へ近付く。
「……………!?」
彼の肩を掴もうと伸ばした手が止まる。あまりの光景に呼吸すらも止まりかける。
今日泊まった宿泊所はそれなりに古い施設で、電灯が点かなかったり廊下の木が腐っていたりと整備不純が多いことは把握していた。それでも肝心な安らぎの場であるシャワールームや部屋は比較的整備が行き届いていたため、宿泊する分にはなんの問題もなかった。それに夜はシャワーを浴びるだけで洗面所へ行く機会はない。だから手洗いや寝起きの洗顔くらいにしか利用されない洗面所が、どれほど整備が行き届いてないかなんて知りもしなかった。
花京院の目に飛び込んできたのはひび割れた鏡たちだった。本来ならば見る者の容姿を映し、身なりを整えるためにも使える洗面所には欠かせない優れた道具だ。それが一変、たちの悪い客にでも荒らされたのか、無惨にもズタズタに割られていたその鏡にはポルナレフの歪んだ顔が更にずれ歪んで映っていた。
なんの気無しに洗面所に足を踏み入れた花京院にもこの鏡を見て連想させられるものが一つだけあった。
慌てて彼の背中へと目線を戻すと、先程触れようとした肩は小刻みに震えていたことに気付いた。泣き声などは一切聞こえないが、水道の蛇口から漏れ滴る水滴が定期的に落ちる音に紛れて、不定期に鈍い雫音が薄暗い洗面所に響く。
状況を悟った花京院の身体に電流が走った。彼を泣かせているのは自分だった。
彼が1人悩み考え込むことがあったとして、それを見たら慰めてやる?打ち明けて欲しい?
何を言ってたんだ、僕は。自分はそんなこと言える存在じゃあないだって?
それどころか彼が苦しむ原因を作ってしまったのが僕じゃあないか。
全ての点が繋がってしまった花京院には、ポルナレフに声をかけることはおろかポルナレフの後ろでただひたすらに立ち尽くすことしか出来なかった。その憎らしい割れた鏡には、俯き目を伏せ静かに涙を流すポルナレフと、すぐ後ろで空いた口が塞がらないまま茫然としている自分の姿が映っていた。俯いていて鏡に目を合わせることのないポルナレフがこちらに気が付くわけもなく、自分だけが取り残されたかのように時間だけが過ぎていった。
今の自分が彼にしてあげられることなど一つもない。いや、して許される行為がない。
黙って部屋へ戻るしかないと分かっているのに身体が動こうとしない。
どうしようもないと分かっているのに涙を流す彼を映す鏡から目を離すことが出来ない。
その状態のまま暫くの時が流れ、いよいよ雫音は蛇口からの水滴による一定のリズムに落ち着き始める。
肩の震えも徐々に治まり、洗面台をキツく握りしめていた拳もようやく緩み始めた。彼の手はそのまま潤んだ目元へと当てがわれる。そしてその指は、思いを断ち切るかのように瞼の上でゆっくりと細い月をなぞった。
普段の彼とは真逆の静かで繊細なその仕草に花京院の胸がドクンと跳ねる。その鼓動は次第に速度を増し、静寂な空間にけたたましい音を放つ。突然窓の隙間から強めの夜風が花京院を襲う。花京院の中にピンと張り詰めていた何かの糸がプツリと切れたような音がした。
そしてついに彼が振り向いてしまうその瞬間だった。
「なっ!?…か、花京院!?お、お前…」
君が今呼んでる人は僕じゃあない。分かってる。でも君が今その人を呼ぶ原因を作ったのは僕なんだ。
それもこれも無知だった頃の僕が君を信じずに疑ったせいなんだ。それなのにこんなことをして許されるはずがない。何度も自分に言い聞かせたはずだった。言い聞かせたはずだったのに結局僕の醜い独占欲の方が勝ってしまった。僕は君の側にいたい。君に頼られたい。君の全てを知る人になりたいんだ。
「ごめん………ポルナレフ……」
花京院はポルナレフを強く抱きしめていた。
「……花京院…てめー…いつから………寝ろっつったろ……」
「…………………ごめん」
何に対して謝っているのかを言わない辺り、自分はなんて卑怯な奴なんだと思う。
声の震えたポルナレフと目を合わせるのが怖くて顔すらまともに見られない。ただひたすらに冷えたその身体を抱く。露出度が高く地の薄い服からは彼の肌をほぼ直に感じることができた。自分より大きい身体に厚い胸板。とても頼もしいそれがこんなにも小さく感じるなんて。それでもギリギリ包み込みきれない自分の体格にもどかしさを感じる。
「……お前こそ人の話は素直に聞きやがれッ…バカ野郎ッ……」
「あぁ…そうだな……すまない。」
「……急に優しくしたりすンじゃねーよ……いつもみたいに言えよ…」
「……………早く泣き止め」
「バカ、もう泣いてねーよ」
なんて非情な奴だと周りは言うだろう。でもこれが僕たちのあるべき関係なんだと改めて思い知らされる。
愛のある言葉なんて僕らの前では意味など持たないのだろう。だからこそこの関係は上手くいってたし、僕はそんな関係に幸せを感じていたはずだったんだ。なのに僕が少しだけその境界線を越えたいなんて思ったから。
そして今、その境界線はそう簡単には越えられないほど大きなものであったことを痛感した。
「……全部俺のせいなんだ。俺のせいでアヴドゥルは…。仇のために仲間失ってちゃあ意味ねぇぜ。仕舞いには花京院、お前にも迷惑かけちまってよ、悪かったな」
「いや…そんなことは……」
「…いつもなら煙草でも吸ってりゃすぐ落ち着くんだ。でも丁度そんなときにこれ見ちまってよ、柄にもなくつい、な。……俺は皆にもっと責められてキレられなくちゃあいけねぇってのに、こんな姿見せちまって…最低な野郎だぜ……」
「違うッ!!!」
花京院はがばっと反射的に抱き締めていたポルナレフから身体を引き離し、見上げるようにポルナレフへと目線を合わせた。花京院の大声に驚いたのか、見開いた水色の瞳は自分の必死な形相が明瞭に映っていた。
違う、違うんだ。彼は消えてなんかいない、無事なんだ。アヴドゥルさんが死んだなんて嘘なんだ…。
あの頃、まだ君を信じきれなかった僕の、些細な意地悪の延長だったんだ。君がこんなに僕らの前で辛さを隠し1人で闘っていたと知っていたら、もしあの事件が君を信頼し理解し始めた今起こったことだったら、きっとこんな重い嘘なんて吐かなかったのに。僕はこんな思いをさせるために君だけには黙ってようなんて提案したんじゃあないんだ。僕は………僕は…………。
飛び出しそうになる言葉をグッと飲み込む。
アヴドゥルさんの計画は裏で順調に進んでしまっている。今ここでポルナレフに真実を明かしてしまえば、ジョースターさんが考えた合流までの段取りも意味がなくなってしまう。皆もアヴドゥルさんもこのサプライズを楽しみにしているんだ。自分が提案者だというのにここまできておいてそれを潰す勇気も権限もない。
「…か、花京院……?」
落ち込んでても切り替えの早い男だと思っていた。当時はそれこそ、軽い奴でもっと反省するべきだとも思っていた。だけどそうだ。自分が原因で誰かが犠牲になって亡られて正常でいられるはずがないんだ。アヴドゥルさんが生きていると知らないポルナレフだけが、1人で彼の死の悲しみを背負い続けているんだ。あの時からずっと。僕はそれを理解せずに浅はかにもあんな提案を…。
経験がないこと程恐ろしい物はない。
「…違うんだ……あともう少し……もう少しだけ………」
頼むからもう少しだけ待っててくれ…。もう少しで全てが明らかになって、君の呪縛も取り除くことができるんだ。本当は今にも伝えてしまいたい。今すぐにでも君を安心させたい、笑顔にさせてあげたい。
だけどそれらも結局半分以上は自己満足でしかない僕の我儘で、どの面から見てもそれを行動に移して許される位置に僕は立っていない。何もできない事実はどこまでいっても変わらず、着地点のない言葉がモヤモヤと雲がかって宙に浮かぶ。
「おいおい…お前まで泣きそうになってどうすんだよ……。どうしたんだよ花京院…いつもみたいにキツく叱ってくれよ…。…なんでお前まで庇うんだよッ…なんでッ…!!」
ポルナレフの瞳から再び涙が溢れ出す。大粒の涙は花京院の服へと零れ沁みを作る。
僕は何度彼を泣かせるのだろう。彼が望む通りいつものように悪態をつくことも真実を告げることもできない自分の愚かさを嘆く。優しく包み込みたくてもそれをさせない2人の間に立ちはだかる壁を憎む。
ポルナレフのことだ。きっと後に真実を知らされ、僕が事実を打ち明けたとしても、僕を執拗に責めることはないんだろう。きっとそれ以上にアヴドゥルさんが生きていたことを喜び、僕の醜い部分など殆ど触れずにさっぱり流してしまうんだろう。当然のことだ、今でさえ彼の頭の中はアヴドゥルさんのことでいっぱいなんだから。それは故人に対する思いにすぎないことは分かっている。それでも彼をそこまで支配するその圧倒的な存在感にすらムカムカしてしまう自分はどれだけ醜いことか。
これ以上彼を連れて行かないでくれ。
どうか僕のところで止まっていてくれ。
君の一番近い場所に僕を置いてくれ。
俯き涙を流すポルナレフの頬をそっと両手で包み込む。
花京院の顔がある一点を目指してゆっくりと近付いていく。
そしてポルナレフが事態を把握しきる前に、花京院の唇がポルナレフのそれを奪った。
それは、花京院にとっては精一杯の背伸びでギリギリ届いたもので、ポルナレフにとっては受け入れる準備すらできていなかった、今にも崩れ落ちそうでアンバランスなキスだった。
君の涙も、この哀しく醜い嘘も、全部僕の中で眠ってしまえ。
そう願いを込めてそのまま彼を抱え込み、強く強く抱き締める。そんな僕に返ってくる腕などない。
今はまだ僕の気持ちだって愛と呼ぶ程強くはないはずなのに、それなのに君の全てが痛いと感じる。
それでも尚いつか君の心が僕を呼んでくれる日がくることを、抱き締めあえる日がくることを望んでしまう自分に、花京院の頬にも涙がつたった。
結局この日の出来事は夜の遅さとムードによる気の動転、そして花京院の行為はポルナレフへの同情からのものとして片付けられた。その後、ポルナレフは花京院の真意と、紅海に着くまでアヴドゥルの生存に気付かぬまま。花京院はポルナレフが男友達とのキスというまた違った件で1人深夜にもんもんと悩み始めたことに気付かぬまま。互いがいないところでため息をつく日々が始まった。
あの日のキスはアンバランスなまま2人の新たなシナリオを綴っていたのだった。
(幽☆遊☆白書ED3 アンバランスなkissをして 歌詞参考)